アニキよ今岡よ打ってくれ！魔さか３連敗、岡田監督会見拒否

（セ・リーグ、広島７－４阪神、６回戦、広島４勝２敗、３０日、広島）まさかの広島戦３連敗に岡田監督の怒りも沸点を超えた。試合後、左翼線に沿って歩を進めるのはいつもと同じだったが、会見場とする三塁側ブルペンには立ち寄らず、そのまま足早に帰りのバスへ…。今季初めて試合後に言葉を発せず、ＧＷの悪夢に打ち震えた。

　３戦続けて初回に被弾した先発陣への怒りはもちろん、不動を決め込むクリーンアップへの歯がゆさも相当なはず。金本よ！　今岡よ！　４月戦線を終えて借金１は、岡田阪神４年目で初の屈辱。２人ともが打てずして勝てるはずがない。

　「球は見えとるんやけどな。打てないときは何やっても打てんよ。（体調に問題はあるのかと問われて）全然！」

　開幕１６試合で７本塁打を放った金本が、１０試合不発のトンネルから抜け出せない。最後の反撃機だった八回も、無死一、三塁で中軸に回る。お膳立ては整うが、シーツの二ゴロの間に１点返すのが精いっぱい。アニキは広島先発・黒田の１４６キロ直球に空振り三振。続く今岡もバットを折られた二ゴロで勝負は決した。

　「きょうは何もないよね」。今岡も言葉少なに帰りのバスへと歩き去った。ともに４タコ。３連戦で計２５打数３安打（打率．１２０）で打点もなし。０５年に合わせて２７２打点を稼いだ最強コンビが、急ブレーキをかけてしまった。

　「調子を崩している。横浜に行ったら多めに打たせるよ。（黒田は）調子はそんなによくなかったけど。後はクリーンアップを待つだけやな」

　正田打撃コーチは待ちの姿勢を強調。キャンプ段階から鳥谷の置き所など、打順に関してミーティングを重ねてきた。ただし３、４、５番は議論不要の“聖域”だった。広沢コーチも「信じて使い続ける」と重ねた。

　金本は左太もも裏痛を抱えながら、孤軍奮闘を続けてきた。それが最近５試合は２１打数３安打の急停止。今岡も打率．３０１と不調ではないが、いまだ本塁打なしの７打点。本来の勝負強さが戻っていない。

　チームは試合後、新幹線で横浜に移動。カレンダーをめくり、５月１日からは落合竜を３タテして勢いに乗る横浜との３連戦に臨む。打ってくれ！！　これ以上、相手の勢いに飲まれることは許されない。虎党も、ベンチも、祈る思いで２人の反攻のときを待っている。

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